症例報告
早期胃癌に併存した胆嚢異所性膵の1例
飯山 仁, 中根 恭司, 井上 健太郎, 佐藤 睦哉, 明平 圭司, 岡村 成雄, 日置 紘士郎, 坂井田 紀子*, 岡村 明治*
関西医科大学第2外科, 同 病理検査科*
症例は68歳の女性.主訴は特になく検診にて上部消化管透視を施行され,胃体小彎にIIc病変を指摘された.術前に施行された腹部超音波検査(以下,US)および,腹部CTで胆嚢頸部にポリープ様病変を認めたため,胃切除時に胆嚢ポリープの診断の下に胆嚢の摘出も行った.胆嚢頸部に5×5 mmの漿膜下の腫瘤を認め,病理組織学的に膵腺房,導管,Langerhans島組織を有するHeinrich I型の異所性膵と診断された.
索引用語
heterotopic pancreatic tissue, gallbladder
日消外会誌 31: 2350-2353, 1998
別刷請求先
飯山 仁 〒570-8507 守口市文園町10-15 関西医科大学第2外科
受理年月日
1998年9月16日
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