有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第31巻 第12号 1998年12月 [目次] [全文 ( PDF 378KB)]
症例報告

プロテインS欠乏症による上腸間膜静脈血栓症の1例

杉浦 禎一, 新實 紀二, 横井 俊平, 神谷 里明, 鈴木 正彦, 青野 景也

更生病院外科

 症例は32歳の男性,日系ブラジル人.主訴は左側腹部痛.腹部所見で筋性防御,CTで小腸の限局性の肥厚を認め開腹術を施行した.手術所見では約30 cmの範囲の回腸壁の発赤と,同部位の回腸静脈および上腸間膜静脈内の血栓を認め,回腸部分切除を行った.術後3日目に再び腹痛を訴え,CTでも小腸の広範囲な浮腫,腹水を認めたため再開腹し広範囲小腸切除を施行した.再手術後はヘパリン,ウロキナーゼの持続点滴とワーファリンの内服により軽快退院した.患者には特に既往歴はなかったが,家族歴として父と兄が上腸間膜静脈血栓症を発症していた.また,凝固機能異常としてプロテインSが低値を示した.
 本症例は悪性腫瘍,感染症,薬剤服用その他血栓症の誘因となるものはなく,プロテインS欠乏症による凝固異常症が原因と考えられた.

索引用語
protein S deficiency, mesenteric venous thrombosis

日消外会誌 31: 2388-2391, 1998

別刷請求先
杉浦 禎一 〒444-0032 安城市御幸本町12-38 更生病院外科

受理年月日
1998年9月16日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会