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第32巻 第1号 1999年1月 [目次] [全文 ( PDF 145KB)]
症例報告

慢性膵炎が原因と思われた脾膿瘍と脾梗塞が併存した1例

芝原 一繁, 岩瀬 孝明, 藤森 英希

北陸中央病院外科

 われわれは慢性膵炎に続発したと考えられた脾膿瘍,脾梗塞のまれな1例を経験したので報告する.
 症例は78歳の男性.1994年7月7日,突発性の39度の発熱と突然の左上腹部痛が出現した.精査の結果,脾膿瘍の穿孔による左横隔膜下膿瘍および腹膜炎が疑われ,脾臓摘出術および腹腔内ドレナージを施行した.摘出標本の病理組織学的検索では,膵臓は慢性膵炎の像を呈し,脾臓内には広範な梗塞巣と膿瘍を認めた.脾動脈には炎症性細胞浸潤を認め,内腔は血栓により閉塞しており,梗塞の原因となったと考えられた.また膵尾部の炎症性細胞の浸潤が脾下極の膿瘍に連続していることから,膿瘍形成の直接の原因となったと考えられた.いずれの病態も慢性膵炎が原因でそれに続発したものと考えられた.

索引用語
chronic pancreatitis, splenic abscess, splenic infarction

日消外会誌 32: 46-49, 1999

別刷請求先
芝原 一繁 〒920-8641 金沢市宝町13-1 金沢大学医学部第1外科

受理年月日
1998年10月14日

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