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第32巻 第1号 1999年1月 [目次] [全文 ( PDF 70KB)]
症例報告

直腸切断術により良好なQOLが得られた若年発症難治性クローン病の1例

三上 幸夫, 今村 幹雄, 山内 英生

国立仙台病院外科

 症例は28歳の男性で,12歳時に腹痛,発熱,下痢で発症した小腸大腸型クローン病である.過去2回の腸切除の既往がある.高度の直腸狭窄を伴った肛門周囲膿瘍および複雑性痔瘻が生じ,seton法によるドレナージ術を4回施行したが著明な改善は得られなかった.注腸造影検査で直腸狭窄,回腸直腸吻合部狭窄,回腸回腸瘻,坐骨直腸窩痔瘻,高位筋間複雑性痔瘻などが見られ,中心静脈栄養下にPSL静注,5-ASA,AzathioprineおよびMetronidazoleの内服,ED療法,PSL肝油注腸による強力な保存的治療を施行した.しかし,腸病変,肛門部痛および血液検査成績は改善せず,内科的治療の限界と判断して,3回目の手術を施行した.腹腔内の癒着剥離後に直腸切断,前回の吻合部を含め回腸末端部切除,回腸内瘻解除,回腸瘻造設術を施行した.術後は3年ぶりに経口摂取可能となりQOLは著しく向上し,患者も手術に満足している.

索引用語
Crohn's disease, intractable perianal fistulas, rectal amputation

日消外会誌 32: 60-64, 1999

別刷請求先
三上 幸夫 〒983-8520 仙台市宮城野区宮城野2-8-8 国立仙台病院外科

受理年月日
1998年10月14日

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