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第32巻 第3号 1999年3月 [目次] [全文 ( PDF 204KB)]
原著

肝血行遮断下における酸素供給源としての肝静脈血の役割

佐藤 勤, 草野 智之, 黒川 敏昭, 南條 博, 川村 公一, 安井 應紀, 加藤 健, 浅沼 義博, 小山 研二

秋田大学第1外科, 同 第2病理

 肝血行遮断下での肝静脈血の役割についてブタを用いて実験的に検討した.すなわち,流入血行遮断時に肝静脈から肝組織に酸素が供給され,それが利用されているか否かを明らかにするため,60分間の肝流入血行遮断中,肝静脈を介した肝組織の持続的酸素化を図り,それにより血行遮断後の肝障害が軽減されるか否かを検討した.その結果,PGE1を併用した肝静脈血酸素化により肝組織酸素飽和度が高く維持され,肝組織の酸素化が可能であった.また,PGE1を併用した肝静脈血酸素化群において,血流再開120分後の血清GOT値,ICGk値が流入血行遮断のみの対照群と比較し有意に良好であり,光顕・電顕で観察した組織学的障害も軽度であった.したがって,流入血行遮断時には,肝静脈血中の酸素が逆行性に肝組織に供給され利用されることが示唆された.

索引用語
liver ischemia, hepatic vein, prostaglandin E1

日消外会誌 32: 805-811, 1999

別刷請求先
佐藤 勤 〒010-8543 秋田市本道1-1-1 秋田大学医学部第1外科

受理年月日
1998年11月13日

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