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第32巻 第3号 1999年3月 [目次] [全文 ( PDF 54KB)]
臨床経験

内視鏡下シアノアクリレート治療が有効であった食道気管支瘻の1例

高木 融, 佐藤 滋, 黒田 直樹, 逢坂 由昭, 高木 眞人, 林 幹也, 田村 和彦, 岡田 了祐, 青木 達哉, 小柳 泰久

東京医科大学外科学第3講座

 従来より食道気管支瘻に対して,保存的治療,内視鏡治療,手術などが行われてきた.今回,我々は生体接着剤であるEthyl‐2‐cyanoacrylate(以下,ECAと略す)を用いた内視鏡的瘻孔閉鎖術を試み,良好な結果を得たので報告する.
 症例は73歳の男性.平成9年6月初めより胸部不快感出現し,6月6日内視鏡検査にて上切歯列より32cm,3時方向に憩室があり,憩室内に2mmの瘻孔を認めた.7月2日瘻孔造影にて右B6から造影剤の流出を認めた.7月10日散布チューブよりECA 1mlを瘻孔開口部に散布し,造影にて瘻孔が閉鎖しているのを確認した.散布後4日目の造影で一部造影剤の流出を認めたため,再度ECA 1mlを散布した.翌日より食事を開始し退院となった.ECAによる内視鏡的瘻孔閉鎖術は,比較的簡単な手技で安全に繰り返し施行できるため,手術を考慮する前や,全身状態の悪い症例に有効な方法と思われた.

索引用語
esophagobronchial fistula, cyanoacrylate, fibrin glue

日消外会誌 32: 888-891, 1999

別刷請求先
高木 融 〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-7-1 東京医科大学外科学第3講座

受理年月日
1998年11月13日

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