有限責任中間法人日本消化器外科学会ホームページへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第32巻 第8号 1999年8月 [目次] [全文 ( PDF 109KB)]
症例報告

大網原発巨大脂肪肉腫の1例

鯉沼 広治, 雨宮 哲, 岡 昭一, 山口 博, 関 博章, 村井 信二, 原 孝志, 赤松 秀敏, 古泉 桂四郎

大田原赤十字病院外科

 症例は58歳の女性.腹部膨満,下腿浮腫,1か月間に約10kgの体重増加を主訴に当院を受診した.腹部超音波検査で腹部のほぼ全体を占める巨大な充実性腫瘍を認め,腹部CTでは不均一な造影効果を持つiso density mass,腹部MRIではT1で低信号,T2で高信号として認められた.腹部血管造影で胃大網動脈より腫瘍への新生血管の増生と腫瘍濃染を認めたが腫瘍全体としてはhypovascularであった.大網原発腫瘍と診断し開腹手術を施行した.腫瘍は大網切離のみで容易に摘出され,大きは32×26×13cm,重量6,900g,暗赤色,表面平滑,内部は充実性で血液を含む壊死巣が散在した.病理組織学的には混合型(粘液型+円形細胞型)脂肪肉腫であった.術後11日目に退院したが,術後3か月に局所再発を認めた.術後4か月に再手術を施行したが腹膜播種のため,再手術後約1か月で死亡した.

索引用語
liposarcoma, greater omentum

日消外会誌 32: 2134-2138, 1999

別刷請求先
鯉沼 広治 〒324-0057 大田原市住吉町2-7-3 大田原赤十字病院外科

受理年月日
1999年3月31日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会