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第32巻 第8号 1999年8月 [目次] [全文 ( PDF 40KB)]
卒後教育セミナー

胆嚢総胆管結石に対する腹腔鏡下手術の手技と成績

北野 正剛, 板東 登志雄

大分医科大学第1外科

 いまや腹腔鏡下胆嚢摘出術は胆嚢摘出術の標準術式となった.しかし腹腔鏡による視野は開腹術の視野に比べて制限があり,また2次元のモニター下での鉗子操作には熟練を要するため,胆管損傷の危険性が常時内在しているといえる.胆管損傷を回避する手技の要点は,十分な術野の展開と解剖の把握,胆嚢寄りでの慎重な剥離操作にある.自験例の検討では,腹腔鏡下胆嚢摘出術268例中,術中偶発症による開腹術への移行は1例(0.4%)で,肝硬変合併例での肝床部出血が原因であった.合併症のため術後開腹術を要したのは1例(0.4%)で,高度炎症により細い総胆管が胆嚢頸部背側に強固に癒着し,胆嚢管とともに一塊となっていた症例での胆管損傷であった.総胆管結石症に対しては,主として腹腔鏡下総胆管切開,Cチューブドレナージを選択し,同法を施行した34例では術後平均9.7日で退院できており,腹腔鏡下手術における早期退院,早期社会復帰の利点を損なわない良好な治療成績が得られている.

索引用語
cholelithiasis, laparoscopic cholecystectomy, bile duct injury

日消外会誌 32: 2177-2181, 1999

別刷請求先
北野 正剛 〒879―5593 大分県大分郡挾間町医大ケ丘1―1大分医科大学第1外科

受理年月日
1999年5月25日

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