有限責任中間法人日本消化器外科学会ホームページへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第32巻 第9号 1999年9月 [目次] [全文 ( PDF 40KB)]
原著

肝細胞癌切除術後の肝外転移例の検討

蒔田 富士雄, 鴨下 憲和, 小林 光伸, 三ツ木 禎尚, 岩波 弘太郎, 橋本 直樹, 竹吉 泉, 大和田 進, 森下 靖雄

国立療養所西群馬病院消化器外科, 群馬大学第2外科*

 肝細胞癌(以下,HCC)切除術後の肝外再発危険因子を検討し,肝外転移例の再発様式および治療につき検討した.HCC切除48例中,肝外転移をきたした8例と肝外転移のない40例を臨床病理学的に比較検討した.組織型が低分化なHCCに肝外転移が起こりやすい傾向にあり,治癒切除例や肝内無再発例でも肝外転移を起こした.術後肝外転移までの平均期間は15.4か月で,発見動機はCTまたはAFP値の上昇であった.肝外転移部位はリンパ節が3例,肺,副腎が各2例,大網が1例であった.このうち4例は転移巣の外科的切除(平均生存期間544日)が可能で,切除不能例(116日)に比べ有意に生存期間が延長した.肝外転移例が孤立性で他に転移巣を認めず,肝内再発がないか,あっても治療により良好にコントロールされている場合,外科的切除を含む集学的治療が有効である.

索引用語
hepatocellular carcinoma, hepatectomy, extrahepatic metastasis of hepatocellular carcinoma

日消外会誌 32: 2219-2223, 1999

別刷請求先
蒔田 富士雄 〒377-0027 渋川市金井2854 国立療養所西群馬病院消化器外科

受理年月日
1999年4月28日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会