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第32巻 第10号 1999年10月 [目次] [全文 ( PDF 95KB)]
特集

胸部食道癌に対する3領域リンパ節郭清例の転移状況よりみた頸部,上縦隔郭清の意義

島田 英雄, 千野 修, 田仲 曜, 大芝 玄, 木勢 佳史, 姫野 信治, 釼持 孝弘, 町村 貴郎, 田島 知郎, 幕内 博康

東海大学外科

 胸部食道癌に対する標準術式として,1997年までに3領域リンパ節郭清術を施行した胸部食道癌切除例225例を対象とし,リンパ節転移状況から,頸部,上縦隔リンパ節郭清の意義,転移リンパ節個数と予後について検討した.リンパ節転移率は66.7%で頸部転移率は17.3%であった.占居部位別の転移率では,それぞれに領域特性を認めたが転移は3領域におよび,初発転移の段階より上縦隔,反回神経周囲また頸部にも認められた.頸部リンパ節転移の有無のみでは占居部位別の検討からも必ずしも予後決定因子とは言えなかった.リンパ節転移個数でみると,4個より多い症例の予後は極めて不良であった.至適郭清範囲については,T1でもリンパ節転移個数の多いsm2以深例やT2,3例では頸部を含め,いずれの領域へも転移の可能性があり,術前の転移リンパ節診断に限界のある現況では,頸部を含めての系統的3領域リンパ節郭清は必要と考えられた.

索引用語
thoracic esophageal cancer, three field dissetion, survival rate

日消外会誌 32: 2469-2473, 1999

別刷請求先
島田 英雄 〒259-1193 伊勢原市望星台 東海大学医学部外科

受理年月日
1999年7月28日

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