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第33巻 第1号 2000年1月 [目次] [全文 ( PDF 88KB)]
原著

肝切除後のテロメラーゼ活性

乾 多久夫, 初瀬 一夫, 相原 司, 大草 康, 倉永 憲二, 川原林 伸昭, 辻本 広紀, 滝川 利通, 四ノ宮 成祥, 望月 英隆

防衛医科大学校外科学第1講座, 同 微生物学講座

 テロメラーゼ活性は,いくつかの例外を除いて成人体細胞では検出されないといわれているが,肝再生過程において活性が亢進する可能性がある.今回,ラット70%肝切除後肝再生モデルで,12時間,24時間,36時間,48時間,72時間後,および 1 週,4週後の各時点での残肝のテロメラーゼ活性,細胞周期の比率(G0/G1期,S期,G2/M期)および再生率と平均再生速度を測定した.テロメラーゼ活性検出はTRAP法を用い,内部標準を使って活性を定量化した.テロメラーゼ活性は肝切除12時間,24時間後で正常ラット肝と比較し有意に亢進したのち徐々に減衰し,1週後には正常レベルとなった.一方,S期細胞の占める比率は,24時間,36時間後でピークとなった.平均残肝再生速度とテロメラーゼ活性との間には有意な正の相関を認めた.これらから,肝切除がテロメラーゼの活性化を惹起すること,また,テロメラーゼ活性はDNA合成に先行して亢進していることが示された.

索引用語
telomerase activity, liver regeneration, partial hepatectomy, cell cycle, regeneration rate (per hour)

日消外会誌 33: 12-17, 2000

別刷請求先
乾 多久夫 〒359-8513 所沢市並木3-2 防衛医科大学校外科学第1講座

受理年月日
1999年9月22日

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