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第33巻 第1号 2000年1月 [目次] [全文 ( PDF 74KB)]
原著

肝細胞癌切除例における術前alpha-fetoproteinおよびPIVKA-II測定の臨床病理学的意義

竹並 和之, 高崎 健, 山本 雅一, 次田 正, 有賀 淳, 鈴木 隆文, 大坪 毅人, 小林 秀規, 片桐 聡

東京女子医科大学附属消化器病センター外科

 肝細胞癌切除例444例を対象に術前AFP,PIVKA-II値の意義について検討した.AFP,PIVKA-II値の陽性率はそれぞれ61.0%,36.9%で,両者を併用すると70.9%であった.両腫瘍マーカーは相関せず相補的である.2cm以下小肝細胞癌におけるAFP,PIVKA-II値の陽性率はそれぞれ57.7%,10.0%でAFPが全体での診断率とあまり遜色がないのに対しPIVKA-IIでは診断率が劣る.Spearmanの順位相関係数による検討の結果AFP値と相関がみられたのは門脈腫瘍栓,分化度,肝内転移の順で,PIVKA-IIと有意な相関が認められたのはStage,門脈腫瘍栓,肝内転移,被膜浸潤,腫瘍径,分化度の順であった.両腫瘍マーカーとも累積生存率に有意な相関関係が認められた.Coxの比例ハザードモデルを用い多変量解析を行ったところPIVKA-II値,門脈腫瘍栓,肝内転移の3因子が選択され,PIVKA-II値が予後を規定する重要な因子となりうることが示唆された.

索引用語
hepatocellular carcinoma, AFP, PIVKA-II, multivariate analysis, prognostic factor

日消外会誌 33: 25-31, 2000

別刷請求先
竹並 和之 〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1 東京女子医科大学消化器病センター外科

受理年月日
1999年9月22日

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