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第33巻 第1号 2000年1月 [目次] [全文 ( PDF 113KB)]
症例報告

後腹膜気腫像を呈した急性閉塞性化膿性胆管炎の1例

東平 日出夫, 立山 健一郎, 尾関 豊

国立東静病院外科

 症例72歳の女性.1997年2月3日,上腹部痛を主訴に近医を受診し,急性胆嚢炎の診断で当院に紹介入院になった.第1病日に上腹部痛の増強を訴え,胆嚢炎が増悪したと診断し経皮経肝胆嚢ドレナージ術を施行し,膿性胆汁を認めた.さらに,第2病日には総ビリルビン値が15.9mg/dlと上昇し,Reynoldsの5徴を呈したため急性閉塞性化膿性胆管炎と診断した.同日撮影した腹部CTで膵周囲の後腹膜から肝十二指腸間膜内に,気腫像を認めた.全身状態の安定した第7病日に,本疾患の原因となった胆嚢結石の除去,および後腹膜気脈像の原因検索のため開腹術を行った.手術の結果,後腹膜腔に膿瘍はなく,壊死組織が中心であった.気腫の原因は胆管炎の感染が後腹膜腔まで波及したものと考えられた.患者は第77病日に軽快退院した.

 急性閉塞性化膿性胆管炎で後腹膜気腫を呈した症例の報告例はなく,極めてまれな症例と思われた.

索引用語
acute obstructive suppurative cholangitis, retroperitoneal emphysema

日消外会誌 33: 75-79, 2000

別刷請求先
東平 日出夫 〒598-0048 泉佐野市りんくう往来北2-24 大阪府立泉州救命救急センター

受理年月日
1999年9月22日

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