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第33巻 第1号 2000年1月 [目次] [全文 ( PDF 86KB)]
症例報告

原発性胆嚢管癌の1例

廣吉 基己, 長田 裕, 荻野 和功, 吉川 惠造, 守友 仁志, 北川 哲司, 小川 博, 山本 英明**, 綿引 元**

聖隷三方原病院外科, 同 病理, 同 消化器内科**

 症例は56歳の男性.心窩部痛を主訴に来院した.経皮経肝胆嚢造影検査にて胆嚢管に陰影欠損を認め経口胆道鏡検査では三管合流部にカズノコ状のflat elevationを認めた.胆管癌あるいは胆嚢管癌の術前診断にて,開腹手術を行った.胆嚢管に全周性の腫瘤を認め術中迅速病理組織検査にて腺癌と診断された.胆嚢摘出術,胆管切除術および2群までのリンパ節郭清を行った.摘出標本では胆嚢管に約1.5cmの浸潤型の腫瘍を認め,組織学的には漿膜下層に達する中分化腺癌であった.所属リンパ節への転移はなかった.術後21か月の現在も再発の兆候はみられない.自験例を含む本邦報告57例の検討を行った.術前に胆嚢管癌または胆嚢管腫瘍と診断しえたのは17例であった.手術術式は胆摘または拡大胆摘に胆管切除とリンパ節郭清を行ったものが多かった.深達度se以深の症例ではリンパ節転移も高率で,術後早期に再発をきたす可能性が高い.

索引用語
primary carcinoma of the cystic duct

日消外会誌 33: 80-84, 2000

別刷請求先
廣吉 基己 〒433-8558 浜松市三方原町3453 聖隷三方原病院外科

受理年月日
1999年9月22日

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