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第33巻 第1号 2000年1月 [目次] [全文 ( PDF 92KB)]
症例報告

盲腸癌を併存した後腹膜悪性間葉腫の1例

伊藤 博, 角谷 直孝, 尾山 勝信, 井口 雅史, 福島 亘, 桝谷 博孝, 廣澤 久史, 泉 良平, 広野 禎介, 齋藤 勝彦

富山市立富山市民病院外科, 同 病理科

 患者は78歳の女性.後腹膜の黄色肉芽腫で左腎摘出術を施行された既往がある.主訴は左下腹部痛で,同部に一致して径10cmの腫瘤を触知し,血液検査ではCEAとCA19―9が高値を示した.CTでは左後腹膜に石灰化を有し周囲に脂肪成分を伴う腫瘤を認めた.注腸造影では下行結腸は内側に圧排され,また盲腸に腫瘤陰影を認めた.2 型盲腸癌と黄色肉芽腫の再発との診断で手術を施行した.下行結腸周囲の後腹膜腔に複数の腫瘤を認め,迅速病理にてmyxoid sarcomaと診断されたため結腸左半切除術を施行し,また盲腸癌にて回盲部切除術を併施した.切除標本では漿膜下から後腹膜に黄褐色または灰白色な弾性硬の腫瘤を認めた.組織学的には分化型の軟骨肉腫や骨肉腫,平滑筋肉腫および脂肪肉腫の成分を認め悪性間葉腫と診断された.盲腸癌は2型の高分化腺癌でss,ly2, v0,n1(+)であった.本疾患はまれであり組織発生を検討する上で興味ある症例と考えられたので報告する.

索引用語
malignant mesenchymoma, retroperitoneal tumor, xanthogranuloma

日消外会誌 33: 85-89, 2000

別刷請求先
伊藤 博 〒939-8511 富山市今泉北部町2-1 富山市立富山市民病院外科

受理年月日
1999年9月22日

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