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第33巻 第1号 2000年1月 [目次] [全文 ( PDF 57KB)]
卒後教育セミナー

大腸癌肝転移の外科治療

杉原 健一

東京医科歯科大学医学部第2外科

 大腸癌の25%に肝転移が合併することから,大腸癌の予後の改善には肝転移の治療が重要である.転移巣が肝に限局しており,転移巣の完全切除が可能であれば肝切除の適応となる.肝門部リンパ節転移陽性例や下大静脈浸潤例には肝切除の適応はない.1cmの肝転移巣を認めた場合3か月ほど観察期間をおき,隠れている微小転移巣を大きくしてから治療を行うのがよい.1cm以上のsurgical marginは必要なく,超音波ガイド下肝部分切除では癌を露出しないように切除する.但し,20%にはグリソン浸潤を示すことから,術中超音波検査で肥厚したグリソンを認めたら十分に切除すべきである.肝切除後の5年生存率は約40%である.再発は60%に認め,残肝再発は40%である.残肝再発に対して予防的肝動注が試みられているが,その効果は確認されていない.残肝再発巣の再切除が可能であれば積極的に再切除を試みる.

索引用語
liver metastases, liver resection colorectal cancer

日消外会誌 33: 128-133, 2000

別刷請求先
杉原 健一 〒113-8519 東京都文京区湯島1-5-45 東京医科歯科大学医学部第2外科

受理年月日
1999年10月26日

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