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第33巻 第2号 2000年2月 [目次] [全文 ( PDF 69KB)]
原著

超音波振動メス(ハーモニックスカルペル)を用いた腸管吻合の創傷治癒に関する実験的検討

前村 公成, 高尾 尊身, 徳田 浩喜, 内倉 敬一郎, 木原 研二, 久保 昌亮, 中島 三郎, 柳 政行, 新地 洋之, 愛甲 孝

鹿児島大学医学部第1外科

 超音波振動メス(ハーモニックスカルペル;以下,ハーモニックと略記)を用いた腸管切離・吻合における影響とその有用性を,金属メス,電気メスと比較して評価した.ビーグル犬12頭を用いおのおのの器具による小腸の切離・吻合を行い,切離時の出血量および術後第 1,3,5,7,14,21病日目の吻合部の微細血管構築像と病理組織像で比較検討した.ハーモニックでは切離時の出血はほとんどみられなかった.微細血管構築像についてはavascular area占居率が金属メスより高かったが,新生血管占居率に有意差はみられなかった.病理組織像については腸管の層構造(粘膜下層,筋層の構築)の消失と細胞浸潤の広がりを測定した結果,第14病日では電気メスに比べ良好な組織構造の再生が認められた.以上よりハーモニックは,高い止血効果と,電気メスより早い創傷治癒帰転を有し,腸管の切離・吻合における臨床的な有用性が示唆された.

索引用語
ultrasonic scalpel, intestinal anastomosis, tissue injury, wound healing, microangiography

日消外会誌 33: 163-168, 2000

別刷請求先
前村 公成 〒890-8520 鹿児島市桜ケ丘8-35-1 鹿児島大学医学部第1外科

受理年月日
1999年10月26日

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