有限責任中間法人日本消化器外科学会ホームページへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第33巻 第2号 2000年2月 [目次] [全文 ( PDF 125KB)]
症例報告

血清および腹水中のCA19-9が高値を呈した結核性腹膜炎の1例

照屋 淳, 出口 宝, 竹島 義隆, 仲地 厚, 武藤 良弘

宜野湾記念病院外科, 琉球大学医学部外科学第1講座

 症例は43歳の男性で,腹痛と発熱を主訴に当院を受診した.理学所見では腹部は著明に膨満し,腸雑音は消失していた.腹部全体に圧痛と腹膜刺激所見を認めた.腹部単純X線検査,腹部CT検査,超音波検査を施行し,確定診断が得られなかったが急性腹症で緊急手術を行った.手術所見で結核性腹膜炎と診断したが,癌性腹膜炎も否定出来ないため,腹水,血液,腹膜,大網および白色結節を採取し,病理検査と腫瘍マーカー測定を行った.その結果,腹水中のCA125,CA19-9が極めて高値であった.結核性腹膜炎でADA,CA125が高値を示した症例報告は多いが,腹水,血清中のCA19-9が高値を示した報告は著者らが検索した限りではみられなかった.患者は抗結核化学療法で腹膜炎所見は軽快し,CA19-9値は正常域となった.抗結核化学療法によるCA19-9値の変化を観察しえた,興味ある症例と考え報告する.

索引用語
tuberculous peritonitis, CA125, CA19-9

日消外会誌 33: 230-234, 2000

別刷請求先
照屋 淳 〒901-2211 宜野湾市宜野湾3-3-13 宜野湾記念病院外科

受理年月日
1999年9月22日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会