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第33巻 第3号 2000年3月 [目次] [全文 ( PDF 122KB)]
症例報告

術前に診断しえた十二指腸stromal tumorの1例

森 毅, 濱田 吉則, 鎌野 尚子, 坂井田 紀子, 岡村 明治, 日置 紘士郎

関西医科大学第2外科, 同 病理検査科

 症例は51歳の男性.タール便を主訴に来院し,精査の結果,十二指腸水平脚に潰瘍を伴う隆起性病変を認め,当科に紹介となった.術前の上部消化管内視鏡検査の生検結果から,十二指腸原発のgastrointestinal stromal tumor (GIST) と診断され,十二指腸部分切除術を施行した.摘出標本は38×37×30mmの境界明瞭な粘膜下腫瘍で,中心部が粘膜面に露出し潰瘍を形成していた.組織学的には,紡錘形の腫瘍細胞が束状に増殖し,核分裂像を2~4個/10HPF認めた.免疫組織学的にはvimentin,CD34のみが陽性を示し,desmin,α-smooth muscle actin,HHF-35,S-100蛋白は陰性で,gastrointestinal stromal tumor,uncommitted type,malignantと診断した.十二指腸原発のGISTはまれであるが,ほかの部位の消化管原発のGISTと比較して悪性度は高いといわれ,厳重な経過観察が必要と考えられた.

索引用語
gastrointestinal stromal tumor of duodenum, partial duodenectomy

日消外会誌 33: 333-337, 2000

別刷請求先
森 毅 〒570-8507 守口市文園町10-15 関西医科大学第2外科

受理年月日
1999年11月30日

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