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第33巻 第5号 2000年5月 [目次] [全文 ( PDF 114KB)]
原著

3D-CTによる肝静脈の分岐形態とその臨床応用 ―肝静脈再建の適応について―

志澤 良一(主任:嶋田 紘教授)

横浜市立大学医学部第2外科講座

 3D-CTを作製した40症例の肝静脈分岐形態を検討した.左肝静脈はLV2(S2をドレナージする左肝静脈の分枝),LV3,LV4に分類可能で,その描出率は100%,100%,27.5%であった.同様に中肝静脈はMV4(100%),MV5(77.5%),MV8(92.5%)に,右肝静脈はRV5(82.5%),RV6(97.5%),RV7(97.5%),RV8(100%)に,右下肝静脈はIRV6(25%),IRV7(5%)に分類された.S5とS6のドレナージ形態は7種類が存在し,右肝静脈を切除したS7+S8切除術で,右肝静脈の再建が必要と診断される症例は33例82.5%,不要と診断される症例は7例17.5%であった.形態学的に必要と診断された1症例の右肝静脈根部クランプ後の右肝静脈末梢圧は30分後でも前値に戻らなかったが,不必要と診断された2症例では15分後までに前値に戻った.術前に3D-CTを行うことにより,肝亜区域のドレナージの分岐の状態がわかり,肝静脈再建の必要性を術前に推測することが可能であった.

索引用語
hepatic vein reconstruction, malignant liver tumor, hepatectomy, three-dimensional computed tomography, hepatic vein branch

日消外会誌 33: 572-578, 2000

別刷請求先
志澤 良一 〒236-0004 横浜市金沢区福浦3-9 横浜市立大学医学部付属病院第2外科

受理年月日
2000年3月23日

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