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第33巻 第5号 2000年5月 [目次] [全文 ( PDF 48KB)]
原著

直腸早期癌に対する外科的治療の検討

橋口陽二郎1)2), 関根 毅1), 右田 隆之1), 坂本 裕彦1), 田中 洋一1)

埼玉県立がんセンター腹部外科1), 防衛医科大学校第1外科2)

 1975年から1997年2月までの直腸早期癌74例(m癌38例,sm癌36例(sm1 9例,sm2 13例,sm3 14例))について手術適応と術式選択の問題点を検討した.壁深達度m,sm1を低深達度,sm2,sm3を高深達度とした.リンパ管侵襲陽性率は低深達度では2%(47例中1例)に対し,高深達度では67%(27例中18例).静脈侵襲陽性率は低深達度では4%(2例)に対し,高深達度では56%(15例)であった.郭清を行った41例についてリンパ節転移を検索したところ,sm3の2例(n1(+))に認められた.したがって低深達度早期癌には局所切除術,高深達度早期癌には腸切除が妥当と考えられた.そこで低深達度早期癌に腸切除を施行したものを過大手術,高深達度早期癌に局所切除を施行したものを過小手術として検討した.過大手術は28%(74例中21例),過小手術は9%(7例)に認められ,直径3cm以上の大型の腫瘍,表面型早期癌では術式選択を誤りやすいことが示唆された.

索引用語
early rectal cancer, local excision, submucosal invasive carcinoma, superficial carcinoma

日消外会誌 33: 590-595, 2000

別刷請求先
橋口陽二郎 〒359-8513 所沢市並木3-2 防衛医科大学校第1外科

受理年月日
2000年2月23日

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