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第33巻 第5号 2000年5月 [目次] [全文 ( PDF 122KB)]
症例報告

粘液産生性肝内胆管癌の1例

黒川 幸典, 蓮池 康徳, 辻仲 利政, 武田 裕, 河原 邦光, 倉田 明彦, 吉川 宣輝

国立大阪病院外科, 同 病理

 症例は54歳の女性.右季肋部痛を主訴に来院し,ERCPおよびMRCPにて総胆管と左肝内胆管の著明な拡張が認められ,内部には粘液様物質が充満していた.腹腔動脈造影では肝左葉,特にA3分枝周囲の濃染像を認めた.以上より左肝内胆管原発の粘液産生性肝内胆管癌を疑い,肝左葉切除術および胆のう摘出術を施行した.本症例は術中胆道鏡でも特徴的な粘膜病変を認めなかったため,術前血管造影検査で濃染像が認められた範囲を切除したのち,切除断端の術中迅速組織診を行って治癒切除の判定を行った.粘液産生性胆管癌は過去に本症例を含めて31例の報告があり,その特徴をまとめると,女性が67.7%,CA19-9の陽性例が33.3%,乳頭状腺癌が90.3%,左肝内胆管原発が87.1%を占める.予後は比較的良好で,根治的な手術が施行された24例中死亡報告例は1例のみであり,最長6年5か月の長期生存例も存在している.

索引用語
mucin-producing cholangiocarcinoma, left intrahepatic bile duct, surgical treatment

日消外会誌 33: 620-624, 2000

別刷請求先
黒川 幸典 〒540-0006 大阪市中央区法円坂2-1-14 国立大阪病院外科

受理年月日
2000年1月26日

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