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第33巻 第5号 2000年5月 [目次] [全文 ( PDF 107KB)]
症例報告

診断に難渋した上腸間膜動脈閉塞症の1例

手塚 健志1), 小野田尚佳1)2), 西口 幸雄1), 山田 靖哉1), 前田 清1), 大平 雅一1), 石川 哲郎1), 原 順一3), 押谷 伸英3), 平川 弘聖1)

大阪市立大学第1外科1), 老年医学研究部門腫瘍分野2), 第3内科3)

 患者は51歳の女性で,主訴は突然の腹痛と水様便.小腸造影で回腸末端に全周性の狭窄と縦走潰瘍を認め,Crohn病の疑いにてIVH・栄養療法を開始した.しかし,症状は軽快せず,蛋白漏出性胃腸症とイレウス症状が持続したため,ステロイド投与と絶食による治療を開始し,蛋白の漏出と腹部症状は寛解したが,イレウス症状は持続した.腹部血管造影を施行したところ上腸間膜動脈の末梢側での閉塞と側副血行路の発達を認め,上腸間膜動脈閉塞症と診断,側副血行の存在を確認し,狭窄部を含めた小腸部分切除術を施行した.組織学的には狭窄部にUL-IIIの潰瘍を認め,潰瘍底の肉芽化が著しく壁の肥厚を認めた.鉄染色ではヘモジデリンを貪食したマクロファージを認めた.合併切除した腸間膜の動脈は内膜が肥厚し内腔が狭窄していた.腹部血管造影検査にて,上腸間膜動脈閉塞症と診断した1例を経験したので報告する.

索引用語
ischemic enteritis, intestinal stricture, angiography

日消外会誌 33: 639-643, 2000

別刷請求先
手塚 健志 〒545-8585 大阪市阿倍野区旭町1-4-3 大阪市立大学第1外科

受理年月日
2000年1月26日

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