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第33巻 第5号 2000年5月 [目次] [全文 ( PDF 79KB)]
臨床経験

IIId型外傷性脾破裂に対する腹腔鏡下脾臓摘出術の経験

高木 純人, 金子 弘真, 岡田 啓二, 吉野 正晃, 石井 淳, 柴 忠明, 渡辺 聖

東邦大学第2外科, 東邦大学第1外科

 IIId型外傷性脾破裂に対して腹腔鏡下に保存的治療の可否を判断し,その後腹腔鏡下に脾臓摘出術を施行した症例を経験した.症例は14歳の男児.サッカーの試合中に腹部を打撲し,当院に救急搬送された.腹部CT,超音波検査から脾損傷の程度はIIIc型と診断した.循環動態は安定していたが,その後の画像診断で進行性の腹腔内出血と貧血を認めたため腹腔鏡を施行した.腹腔内は消化管を含め他臓器の損傷はなく,約1,200mlの血液が貯留していた.脾損傷の程度はIIId型で脾温存は不可能と判断し,そのまま腹腔鏡下に脾臓摘出術を施行した.術後経過は順調で,第14病日に退院した.腹腔鏡による脾損傷診断は,保存的加療が可能であるかどうかを正確かつ迅速に判断し,その後摘脾術に移行することも可能である.腹腔鏡下のアプローチは,これからの外傷性脾破裂に対する診断・治療戦略の選択肢になりうると考えられた.

索引用語
laparoscopic splenectomy, blunt splenic rupture, diagnostic laparoscopiy

日消外会誌 33: 683-687, 2000

別刷請求先
高木 純人 〒143-8541 東京都大田区大森西6-11-1 東邦大学大森病院第2外科

受理年月日
2000年1月26日

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