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第33巻 第6号 2000年6月 [目次] [全文 ( PDF 142KB)]
症例報告

食道癌,肺癌術後9年目に発症した膵管内乳頭腺癌の1切除例

金子 隆幸, 杉原 重哲, 小林 広典, 原田 洋明, 生田 義明, 江上 哲弘, 本郷 弘昭

社会保険下関厚生病院外科, 山鹿市立病院外科

 症例は71歳の男性.9年前,食道癌と肺癌に対して,右開胸開腹による胸部食道亜全摘と右肺上葉切除を行い,胸骨後ルートに胃管を挙上し,頸部吻合した.今回,検診目的の腹部CTにて,膵頭部に嚢胞性腫瘤を認め,膵管内乳頭腺癌の診断にて,膵頭十二指腸切除術を行った.この際,胃管の血流保持のため,右胃大網動脈を温存した.術後膵空腸吻合部から膵液瘻を生じたが保存的治療で軽快退院し,現在健在である.食道癌,肺癌,膵癌の三重複癌の手術例の報告は今までにない.これらの手術においては,過大な手術侵襲や術後合併症が問題となり,また,消化管再建における臓器温存の血行維持と郭清範囲との関係において配慮が必要であった.今後重複癌は増加すると思われ,重複癌を念頭においてfollow upする必要がある.

索引用語
esophageal cancer, lung cancer, pancreatic cancer

日消外会誌 33: 735-739, 2000

別刷請求先
金子 隆幸 〒750-0061 下関市上新地町3-3-8 社会保険下関厚生病院外科

受理年月日
2000年1月26日

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