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第33巻 第8号 2000年8月 [目次] [全文 ( PDF 106KB)]
症例報告

多発性胃カルチノイドの1例

町田 彰男1), 村上 雅彦2), 新谷 隆2), 李 雨元1), 草野 満夫2), 大池 信之3), 諸星 利男3)

城山病院外科1), 昭和大学医学部第2外科2), 同 第1病理3)

 高ガストリン血症,A型胃炎を伴った多発性胃カルチノイドの1例を経験した.症例は49歳の女性.上部消化管内視鏡検査にて胃体部に多発する小隆起性病変を認め,生検にてカルチノイドと診断された.明らかなカルチノイド症状は認めず,血中ガストリンは2,670 pg/mlと高値を示した.多発性胃カルチノイドの診断で内視鏡切除施行し,病理学的検索で病巣が粘膜下層まで浸潤していたので,胃全摘・リンパ節郭清(D1+α)を行った.切除標本上A型胃炎を伴った多発するECMとカルチノイド(sm,n0)が確認された.術後血中ガストリン値は正常となった.高ガストリン血症,A型胃炎を伴った多発性胃カルチノイドに対する治療は,微小病変でもリンパ節転移や遠隔転移がみられること,残胃にカルチノイドが遺残することを考慮すると,リンパ節郭清を伴った胃全摘術を施行すべきと考えられた.

索引用語
multiple gastric carcinoids, type-A gastritis, total gastrectomy

日消外会誌 33: 1493-1497, 2000

別刷請求先
町田 彰男 〒207-0014 東大和市南街1-13-12 東大和病院

受理年月日
2000年4月26日

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