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第33巻 第8号 2000年8月 [目次] [全文 ( PDF 67KB)]
症例報告

右心房まで進展した肝細胞癌の1切除例

横井 佳博, 蜂谷 貴, 倉地 清隆, 岡本 和哉, 土屋 泰夫, 奥村 拓也, 鈴木 昌八, 今野 弘之, 中村 達

浜松医科大学第2外科

 従来,肝静脈を介して右心房にまで進展した肝癌は,癌の末期的病変として切除適応外と考えられていた.しかし,右心房腫瘍塞栓は右心不全および肺塞栓により,突然死を引き起こす可能性があることから,可及的に摘除を必要とする病態である.症例は54歳の男性.肝左葉を主座とし,骨転移を伴う進行肝癌であったが,CTで中および左肝静脈より,下大静脈および右心房に腫瘍栓を形成していることが発見された.拡大肝左葉切除および体外循環下に心房腫瘍栓を摘除した.術後33日目に退院し,術後12か月経過した現在も生存中である.肝細胞癌による右心房腫瘍栓の切除は,自験例を含め,本邦で18例が論文報告されている.肝原発巣を含めた根治的腫瘍摘除が行われた13例中,3例は2年以上生存していることから,心房に浸潤した進行肝癌に対しても,肝内,肝外転移のコントロールが可能であれば,切除が推奨される.

索引用語
hepatocellular carcinoma, intra-atrial tumor thrombus

日消外会誌 33: 1507-1511, 2000

別刷請求先
横井 佳博 〒431-3192 浜松市半田町3600 浜松医科大学第2外科

受理年月日
2000年4月26日

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