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第33巻 第9号 2000年9月 [目次] [全文 ( PDF 122KB)]
症例報告

大腸遠隔転移をきたした膵尾部癌の1切除例

葦沢 龍人, 山本 啓一郎, 勝又 健次, 寿美 哲生, 長島 一浩, 室橋 隆, 中村 有紀1), 望月 真2), 青木 達哉, 小柳 泰久3)

東京医科大学八王子医療センター消化器外科1), 同 病理2), 東京医科大学外科3)

 極めてまれな膵尾部癌の大腸転移例を経験したので報告する.症例は75歳の男性.腹痛を主訴とし,腸閉塞と診断され入院.注腸にて脾彎曲部結腸の閉塞を,内視鏡では同部の狭窄と粘膜ヒダの肥厚を認め,生検結果はGroup Iであった.腹部CTにて膵尾部下方に結腸との境界不明瞭な不整腫瘤を認め,膵尾部癌の結腸浸潤と術前診断し開腹術を施行した.膵尾部,脾彎曲部結腸,左副腎は一塊となり,また下行結腸肛側に腫瘤を触知したため,膵体尾部脾左副腎合併切除,左半結腸切除術を施行した.主病変は膵尾部原発の高分化型腺癌が膵外性に発育し結腸,左副腎へ直接浸潤したものと診断された.また,下行結腸の病変は主に粘膜下層から固有筋層を占居し,主病変と同様の組織像を示すことから,大腸遠隔転移と診断した.遠隔病変は,肉眼的・組織学的に主病変からの連続性がないこと,リンパ節転移・腹膜播種を認めないことなどから,血行性転移が強く示唆された.

索引用語
pancreatic carcinoma, secondary colon carcinoma, hematogenous metastasis

日消外会誌 33: 1676-1680, 2000

別刷請求先
葦沢 龍人 〒193-0998 八王子市館町1163 東京医科大学八王子医療センター消化器外科

受理年月日
2000年5月23日

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