有限責任中間法人日本消化器外科学会ホームページへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第33巻 第11号 2000年11月 [目次] [全文 ( PDF 110KB)]
症例報告

食道静脈瘤直達手術後に発生した胃癌に対し幽門側胃切除術を施行した2例

武内 有城, 末永 昌宏, 飛永 純一, 内田 豊彦, 早川 弘輝, 内村 正史, 勅使河原 修, 野村 尚弘

名古屋記念病院外科

 食道静脈瘤に対する胃上部副血行路郭清+胃上部切除+脾摘除術(以下,TEPG)の施行後に発生した胃癌に対し,残胃の血行を検討し幽門側胃切除を施行しえた2例を経験した.症例1は61歳の女性で,肝硬変に伴う食道静脈瘤に対しTEPGが施行され,術後17年目に胃下部にIIa+IIc型胃癌を認めた.症例2は71歳の女性で,肝硬変に伴う食道静脈瘤に対してTEPGを施行し,術後2年目に胃中部に3型胃癌を認めた.両症例とも術前に腹部血管造影X線検査を施行し残胃上部への血行路を確認し術中に温存することにより幽門側胃切除を施行し,術後は重篤な合併症もなく術後5年経過した後も胃癌の再発を認めなかった.以上より,TEPG施行後に合併した胃癌症例に対し,進展度に応じて手術侵襲の軽減およびQOLの向上を求めての胃全摘を回避した幽門側胃切除は可能で良好な予後が得られた.

索引用語
gastric cancer, liver cirrhosis with portal hypertension, after direct surgical intervention for esophageal varices

日消外会誌 33: 1811-1815, 2000

別刷請求先
武内 有城 〒468-0011 名古屋市天白区平針4-305 名古屋記念病院外科

受理年月日
2000年9月20日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会