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第33巻 第11号 2000年11月 [目次] [全文 ( PDF 74KB)]
症例報告

胆管細胞癌の転移性鼠径ヘルニア嚢腫瘍の1例

志田 大, 吉見 富洋, 小形 幸代, 朝戸 裕二, 島崎 二郎, 堀 眞佐男

茨城県立中央病院・地域がんセンター外科, 同 病理

 鼠径ヘルニアおよび悪性腫瘍は,それぞれが高頻度でみられるにもかかわらず,鼠径ヘルニア内に腫瘍が存在するヘルニア腫瘍は比較的まれである.今回,われわれは鼠径ヘルニア嚢へ転移した胆管細胞癌の症例を経験したので報告する.症例は72歳の男性.3年来の無痛性の左鼠径部膨隆を主訴に来院した.入院時全身状態は良好であった.左鼠径ヘルニアの診断で,内鼠径ヘルニア修復術を実施した.切除したヘルニア嚢の一部に白色の結節様に肥厚した部位が2か所存在したため,病理組織学的検査を行ったところ,adenocarcinoma in the peritoneal tissueと診断された.その後の全身精査によって,胆管細胞癌の腹膜播種と診断した.本症例はヘルニア腫瘍のなかでヘルニア嚢腫瘍に分類されるが,このような転移性の鼠径ヘルニア嚢腫瘍はまれであり,過去の英文および邦文の文献を検索する限り,原発巣として胆管細胞癌の報告は初めてであった.

索引用語
inguinal hernia, hernial sac tumor, cholangiocarcinoma with peritonitis carcinomatosa

日消外会誌 33: 1816-1820, 2000

別刷請求先
志田 大 〒112-8688 東京都文京区目白台3-28-6 東京大学医学部附属病院分院外科

受理年月日
2000年9月20日

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