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第33巻 第11号 2000年11月 [目次] [全文 ( PDF 105KB)]
症例報告

子宮癌放射線治療後に発生した直腸癌の5例

塩谷 猛1), 橋口 陽二郎1)3), 大倉 康男2), 関根 毅1)

埼玉県立がんセンター腹部外科1), 同 臨床病理部2)
防衛医科大学校第1外科3)

 骨盤内照射により大腸癌発生のリスクが高くなることが報告されている.今回,子宮癌に対する放射線治療後に発生した直腸癌5例を経験したので報告する.平均年齢は70歳(64~77歳)で,放射線照射から直腸手術までの経過時間は12.9年(5~25年)であった.全例に放射線直腸炎と思われる変化が認められ,4例は臨床症状を呈していた.5例中1例は高分化腺癌,4例は中分化腺癌であった.病理組織学的には,進行癌4例の癌病巣は,共通して深掘れの陥凹を呈し,表面に血液成分の豊富な壊死組織の付着が目立つ特徴が認められた.3例は術後2年以内に死亡しており,予後不良であった.消化管の放射線障害例については,照射後5年以上経過してから放射線誘発癌の発症を認めることがあり,長期にわたる追跡が必要である.

索引用語
rectal cancer, uterine cancer, postirradiation cancer

日消外会誌 33: 1854-1858, 2000

別刷請求先
塩谷 猛 〒211-8533 川崎市中原区小杉町1-396 日本医科大学第二病院・消化器病センター

受理年月日
2000年9月20日

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