有限責任中間法人日本消化器外科学会ホームページへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第34巻 第1号 2001年1月 [目次] [全文 ( PDF 43KB)]
原著

臨床病理学的特徴からみた多発胃癌の治療

梁取 絵美子, 小熊 英俊, 笹川 剛, 喜多村 陽一, 高崎 健

東京女子医科大学消化器外科学教室

 1968年から1994年に経験した同時性多発胃癌447例を対象にその特徴と治療について検討した.多発胃癌の頻度は6.7%であり,単発胃癌に比べて高齢者,男性に多く主病巣の特徴は早期癌,分化型腺癌,隆起型の割合が高かった.主病巣と副病巣の関係は早期癌同士,分化型同士が多く,同一領域または隣接領域に存在するものが約9割を占めていた.多発胃癌の副病巣は腫瘍径10mm以下で粘膜内癌の頻度が高く,術前診断率は40%と低かった.多発胃癌の進行度別5年生存率は単発胃癌と同程度であり,残胃の癌の発生頻度(4.7%)は単発胃癌(1.7%)と有意差を認めたが,5%に満たない値であった.多発胃癌の治療は,単発胃癌と同様に主病巣の深達度および占居部位に応じた切除範囲,また根治度A,Bを目指したリンパ郭清でよいと考えられ,術後,残胃の厳重なfollow upが重要であると思われた.

索引用語
multiple gastric cancer, remnant gastric cancer

日消外会誌 34: 9-14, 2001

別刷請求先
梁取 絵美子 〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1 東京女子医科大学消化器外科学教室

受理年月日
2000年10月31日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会