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第34巻 第1号 2001年1月 [目次] [全文 ( PDF 96KB)]
症例報告

直腸癌に併存した子宮留膿腫のため壁深達度診断が困難であった1例

岡崎 誠, 山村 順, 川崎 靖仁, 大鶴 実, 小早川 清, 安田 青兒, 林 祥剛

神戸掖済会病院外科, 神戸大学第1病理学教室

 子宮留膿腫を伴った直腸癌症例を経験したので報告する.症例は76歳の女性.主訴は下血で術前の直腸鏡にて直腸癌の診断で手術目的にて外科入院になった.入院翌日よりイレウス状態になり,緊急で人工肛門造設を行った.CT検査で子宮,膀胱に浸潤する直腸癌の診断で,年齢,全身状態より,いったんは手術困難と判断した.しかしながら本人の希望もあり開腹手術を施行すると,子宮留膿腫を合併した直腸癌で子宮全摘,低位前方切除術を行うことができた.子宮留膿腫を伴った直腸癌症例は本邦で自験例を含め4例にすぎなかった.報告例は直腸と子宮が瘻孔を形成している浸潤癌であり,全く別に両者を伴った報告は見られなかった.このように子宮留膿腫を伴った直腸癌は,術前深達度診断を誤りやすく注意すべき病態と考える.

索引用語
pyometra, rectal cancer, wall invasion

日消外会誌 34: 64-67, 2001

別刷請求先
岡崎 誠 〒650-0004 神戸市中央区中山手通り6-2-5 神戸掖済会病院外科

受理年月日
2000年10月31日

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