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第34巻 第1号 2001年1月 [目次] [全文 ( PDF 100KB)]
臨床経験

敗血症性ショック合併超高齢者(102歳)虚血性大腸壊死の1救命例

福井 貴巳1), 横尾 直樹1), 吉田 隆浩1), 田中 千弘1), 東 久弥1), 白子 隆志1), 北角 泰人1), 岡本 清尚2), 加藤 達史3), 山口 哲哉4)

高山赤十字病院外科1), 同 病理2), 京都大学消化器外科3), 洛和会音羽病院外科4)

 敗血症性ショックを合併した超高齢者の虚血性大腸壊死症例に対して,結腸大量切除術を施行し救命しえたので報告する.
 症例は102歳の女性.主訴は嘔吐と腹痛.来院時,すでに敗血症性ショック状態にあり,絞扼性イレウスの術前診断のもと,全身麻酔下に緊急開腹術を施行した.結腸肝彎曲部より下行結腸まで広範な結腸壊死を認めたため,上行結腸からS状結腸まで広範囲結腸切除術を施行した.病理学的検索にて,虚血性大腸壊死と判明した.
 脱水,ショック,高齢,過大侵襲手術などの危険因子のため,術後早期は極めて不安定な循環動態,呼吸状態を呈したが,無事救命しえた.この好結果は,術直後からの血液浄化療法(PMXR)の実施や,S-Gカテーテル留置による綿密なモニタリングのもと,十分な循環血液量の維持を主眼とした全身管理によりもたらされたものと考えられた.

索引用語
a patient of super-advanced age, septic shock, emergency operation

日消外会誌 34: 68-72, 2001

別刷請求先
福井 貴巳 〒506-8550 高山市天満町3-11 高山赤十字病院外科

受理年月日
2000年10月31日

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