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第34巻 第2号 2001年2月 [目次] [全文 ( PDF 66KB)]
症例報告

保存的治療で治癒後,短期間で対側破裂を来した特発性中部食道破裂の1例

仲田 裕, 石井 龍宏, 冨岡 憲明

喜多医師会病院外科

 胸部中部食道左壁の特発性食道破裂を保存的に治療した後,胸部中部食道右壁に再発した症例を経験したので報告する.症例は74歳の男性.主訴は嚥下後の強い胸痛.胸部X線写真で縦隔気腫を認め,食道内視鏡検査で胸部中部食道左壁に約2.5cmの破裂部を認めた.経鼻的に持続ドレナージを行い,保存的に治癒した.入院19日目に退院し,普通食を摂取していた.退院5日後に少量の嘔吐をした際,胸痛があり来院した.胸部X線写真で異常なかったが,CTで食道右側の縦隔気腫,食道内視鏡検査で前回破裂部やや肛側の食道右壁に約0.5cmの破裂部を認めた.絶食のみで治癒した.初発,再発とも発症から診断まで約5時間であり,早期診断にはCTが有用であった.縦隔胸膜が破裂していなければ保存的治療のよい適応で,経鼻持続ドレナージが有効であった.また,保存的治療を行った場合,治癒後の再発に留意する必要がある.

索引用語
spontaneous esophageal rupture, conservative therapy

日消外会誌 34: 91-94, 2001

別刷請求先
仲田 裕 〒795-0061 大洲市徳森2633-3 喜多医師会病院外科

受理年月日
2000年10月31日

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