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第34巻 第2号 2001年2月 [目次] [全文 ( PDF 89KB)]
症例報告

直腸癌の異時性肝転移,乳房転移,腋窩リンパ節転移切除後長期生存男性の1例

平山 一久, 中村 利夫, 木俣 博之, 柏原 秀史, 砂山 健一, 大端 考, 鈴木 昌八, 今野 弘之, 馬場 聡, 中村 達

浜松医科大学第2外科, 同 第2病理

 直腸癌の乳房転移はきわめてまれで,悪性腫瘍乳房転移は全身的疾患の要素が強く,根治術をしても予後不良である.今回我々は,直腸癌の乳房転移に対し,根治的乳房切除術後,無再発で長期生存している1例を経験した.症例は52歳の男性.1994年5月,進行直腸癌にて低位前方切除術を施行し,1995年1月,肝転移に対し肝部分切除術を行った.同年3月,右乳房部に境界明瞭な表在性腫瘍を認め切除したところ中分化型腺癌であった.10月にも同様に局所切除が行われた.右腋窩リンパ節が腫大し,転移が疑われた.他部位には転移を認めないため,1995年12月,腋窩リンパ節郭清を伴う非定型乳房切除術を施行した.臨床所見と組織学的所見より最終的に直腸癌乳房転移と診断した.本症例は現在,肝切除後60か月,乳房切除後53か月無再発生存中である.直腸癌の乳房転移切除後長期生存の報告例はない.

索引用語
colorectal carcinoma, breast metastasis, liver metastasis

日消外会誌 34: 146-149, 2001

別刷請求先
平山 一久 〒431-3192 浜松市半田町3600 浜松医科大学第2外科

受理年月日
2000年10月31日

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