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第34巻 第3号 2001年3月 [目次] [全文 ( PDF 105KB)]
原著

術後SIRS症例における単球HLA-DR抗原測定の有用性

今村 祐司, 竹末 芳生, 小倉 良夫, 大毛 宏喜, 赤木 真治, 村上 義昭, 檜山 英三, 横山 隆

広島大学医学部第1外科, 同 総合診療部

 外科侵襲後に認める単球HLA-DR抗原の減少は免疫応答の低下と相関すると考えられている.消化器手術後のSIRS症例を対象に,単球HLA-DR抗原の変動と術後感染合併の有無,術前危険因子との関係について検討した.21/28例に術後感染を合併し,術前危険因子(+)症例(肝硬変2例・DM 5例・化学療法1例・放射線療法3例)の単球HLA-DR抗原陽性率は,第1~2病日52.4±6.2%,第3病日63.0±7.0%.第7病日71.8±6.3%で術前危険因子(-)術後感染例に比べ,術後早期から有意に低値で推移した.一方,SIRS期間の平均日数は術後非感染例2.1日,術前危険因子(-)術後感染例4.3日,術前危険因子(+)術後感染例7.4日であった.以上の結果は,術後SIRSを呈した術前危険因子(+)症例では免疫系の抑制が遷延し,感染症合併のリスク評価に単球HLA-DR抗原の測定が有用であることを示す.

索引用語
monocyte, HLA-DR, SIRS, postsurgical infection

日消外会誌 34: 205-209, 2001

別刷請求先
今村 祐司 〒734-8551 広島市南区霞1-2-3 広島大学医学部第1外科

受理年月日
2000年11月29日

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