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第34巻 第3号 2001年3月 [目次] [全文 ( PDF 77KB)]
症例報告

急性虫垂炎が原因と考えられた肝膿瘍の1例

吉川 智道1)3), 菅 優1), 佐々木 一晃2), 山口 浩史1)3), 井上 大成1)3), 平田 公一3)

道東病院外科1), 道都病院外科2), 札幌医科大学第1外科3)

 症例は22歳の女性.既往歴,家族歴に特記すべきことなし.平成11年9月7日発熱,腹痛を主訴に近医受診,急性腸炎の診断で治療受けるも症状は軽快しなかった.同年9月14日当院受診,来院時39度の発熱とMcBurney点を最強とする圧痛および腹膜刺激症状を認めた.急性虫垂炎による腹膜炎の診断で緊急開腹手術となった.壊疽性虫垂炎で膿性腹水の貯留を認めた.術後,創部の経過は良好であったが食欲不振と全身倦怠感,微熱が持続した.第14病日に施行した腹部CT検査上肝S6に径80mmの低信号域を認めた.肝膿瘍の診断で同日腹部超音波誘導下に穿刺ドレナージ術を施行した.膿瘍腔の洗浄と抗生剤の局所注入および全身投与を行った.炎症所見は著明に改善し穿刺後21日目には膿瘍腔が消失,29日目にはカテーテルを抜去し,41日目に退院となった.11か月後の現在,全く異常を認めず生活している.

索引用語
acute appendicitis, liver abscess

日消外会誌 34: 214-218, 2001

別刷請求先
吉川 智道 〒088-0615 北海道釧路郡釧路町睦2-1-6 釧優会道東病院

受理年月日
2000年11月29日

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