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第34巻 第3号 2001年3月 [目次] [全文 ( PDF 120KB)]
症例報告

胆管十二指腸吻合術後30年を経過して発生した下部胆管癌の1例

笹屋 高大, 山口 晃弘, 磯谷 正敏, 原田 徹, 金岡 祐次, 鈴木 正彦

大垣市民病院外科

 症例は30年前に胆石症に対する胆摘出術と胆管十二指腸側々吻合術の既往のある57歳の男性で嘔吐を主訴に来院した.来院時の血液検査では,胆管炎を疑わせる肝機能異常とCA19-9の軽度上昇を認めた.上部消化管造影では胆管十二指腸吻合部に相当する十二指腸球部に隆起性病変を認めた.腹部CTでは十二指腸内と下部胆管内に腫瘍充満像を認めた.胃内視鏡検査では十二指腸球部に表面平滑な隆起性病変を認め,生検では高分化型腺癌の所見であった.十二指腸癌の胆管内浸潤の診断で門脈合併切除を伴う膵頭十二指腸切除術を施行した.切除標本では下部胆管は腫瘍が充満し,膵実質に浸潤しており,癌の原発部位と考えられた.病変は胆管内を進展し,肝側では胆管十二指腸吻合部に,下流側では十二指腸乳頭にそれぞれ粘膜病変を形成していた.胆管十二指腸吻合部から長期にわたる消化液の胆管内移行と細菌感染が癌発生の誘因となった可能性があると推測された.

索引用語
choledochoduodenostomy, bile duct cancer

日消外会誌 34: 234-238, 2001

別刷請求先
笹屋 高大 〒503-0864 大垣市南頬町4-86 大垣市民病院外科

受理年月日
2000年12月19日

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