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第34巻 第3号 2001年3月 [目次] [全文 ( PDF 71KB)]
症例報告

腸閉塞をきたした毛髪胃石の1例

市来 嘉伸, 宮澤 光男, 竹内 裕也, 松井 孝至, 島田 敦, 大石 崇, 磯部 陽, 窪地 淳, 池内 駿之, 島 伸吾

国立病院東京医療センター外科

 毛髪胃石とは経口的に摂取された毛髪に胃液が作用して固形物となり,胃内に残存したものである.今回,我々は腸閉塞をきたした毛髪胃石の1例を経験したので報告する.症例は15歳の女性.平成9年4月上腹部痛を主訴に来院.心窩部に腫瘤を触知し,胃内視鏡にて胃内に巨大な毛髪塊を認めた.内視鏡的に摘出を試みるも,摘出困難.手術を勧めたが,本人が受験後に治療を希望したため,一時退院となった.平成10年4月,再び上腹部痛,嘔吐出現.同様の腫瘤を触知,腹部全体が膨隆していた.腹部X-p上,拡張した小腸ガス像と多量の胃内容物を認め,デニスチューブ挿入するも症状改善なく,開腹による毛髪塊摘出術を施行した.回盲部から120cmの回腸と胃内に,それぞれ70g,530gの毛髪塊を認め,回腸内毛髪塊によりイレウスが誘発されたと考えられた.
 現在精神科的にもfollow upされており,再発徴候は見られていない.

索引用語
Trichobezoar, ileus

日消外会誌 34: 254-258, 2001

別刷請求先
市来 嘉伸 〒807-8555 北九州市八幡西区医生ケ丘1-1 産業医科大学第2外科

受理年月日
2000年11月29日

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