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第34巻 第4号 2001年4月 [目次] [全文 ( PDF 35KB)]
特集

Tumor dormancy therapyを目指した化学療法,CPT-11による“Dormant chemotherapy”

高橋 豊, 北方 秀一, 磨伊 正義

金沢大学がん研究所腫瘍外科

 今回,tumor dormancyを目的とした化学療法として,CPT-11の低用量投与法を試みた.低用量投与としては,25mg/m2をday 1,2,3/wで毎週継続するレジメとした.対象は,転移性胃癌と大腸癌,それぞれ8例,計16例である.その結果,低用量投与では副作用が激減し,grade 3以上の骨髄抑制を3例(18.6%)をみるのみであった.また投与期間は著明に延長し,平均7.1月で従来法1.8月の約4倍にも相当した.抗腫瘍効果では,奏効率が50%と従来法の29.4%と大きな差は認められなかったが,time to progression(TTP)では,低用量群では平均5.3月と,従来法群の1.6月と3倍以上の差が認められた.またmedian survival time(MST)もそれぞれ11.5月,4.5月と有意差が認められた.以上本法は,縮小よりもTTPの延長から生存期間の延長をもたらす化学療法,いわゆる“dormant chemotherapy”と考えられた.

索引用語
low dose chemotherapy, tumor dormancy, CPT-11

日消外会誌 34: 393-396, 2001

別刷請求先
高橋 豊 〒921-8044 金沢市米泉4-86 金沢大学がん研究所腫瘍外科

受理年月日
2000年12月19日

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