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第34巻 第5号 2001年5月 [目次] [全文 ( PDF 107KB)]
症例報告

肝血管肉腫破裂の1例

高橋 収1)3), 高橋 透1), 岩井 和浩1), 水戸 康文1), 鈴木 善法1)3), 辻野 栄作1)3), 坂井 俊哉2), 加藤 紘之3), 石津 明洋4)

王子総合病院外科1), 同 消化器内科2), 北海道大学医学部腫瘍外科3), 同 分子病理学4)

 症例は68歳の女性.右季肋部痛を主訴に近医を受診した.血液検査で貧血と血小板減少を認め,さらに CT 検査で肝右葉を中心とした占居性病変を認めたため当院に紹介された.入院後,血管造影検査を含めた諸検査を進めた結果,巨大肝血管腫あるいは肝血管肉腫と診断した.入院第14病日に突然,腹痛が出現し,超音波検査にて肝腫瘍の破裂と診断されたため経カテーテル的動脈塞栓術を施行した.しかし,その後も貧血が進行したため,緊急手術に踏み切り肝右葉切除術を施行した.S4,S2,3に腫瘍が遺残したが緊急避難的手術と考え切除しなかった.術後の病理検査にて肝血管肉腫の診断を得た.患者の周術期の経過は順調であったが,その後,残肝腫瘍が急速に増大し,第53病日目に死亡した.肝血管肉腫は,肝原発悪性腫瘍の中でまれな疾患であるが,肝血管腫との鑑別を含め,外科治療上,多くの問題を提起するものと考え報告した.

索引用語
hepatic hemagiosarcoma, ruptured liver tumor

日消外会誌 34: 490-494, 2001

別刷請求先
高橋 収 〒070-8530 旭川市曙1条1丁目 旭川赤十字病院外科

受理年月日
2001年2月28日

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