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第34巻 第5号 2001年5月 [目次] [全文 ( PDF 111KB)]
症例報告

著明な壁外進展により回腸に穿破し瘻孔を形成した横行結腸粘液癌の1例

伊藤 忠雄, 小西 啓夫, 麦谷 達郎, 山岡 延樹, 相良 幸彦, 佐々木 義文1), 山岸 久一2)

堀川病院外科, 佐々木医院1), 京都府立医科大学消化器外科2)

 症例は69歳の女性.右下腹部腫瘤を主訴に受診し,同部位に圧痛を伴う小児頭大の腫瘤を触知した.下部消化管造影検査では横行結腸に圧排像と腫瘍内腔と思われる壁外腔への造影剤の流出を認めた.内視鏡検査では横行結腸に腸管腔の狭小化と瘻孔を認めたが瘻孔開口部周囲粘膜は正常であった.開口部より腫瘍内腔へと内視鏡を挿入すると多量の便塊が認められ,内腔壁よりの生検は mucinous carcinoma であった.手術所見では腫瘍は回腸瘻を形成しており,回盲部から40cm にわたる小腸合併切除を伴う右半結腸切除術を行った.病理組織学的検査にて横行結腸原発と診断された.他臓器浸潤を伴う大腸粘液癌では腫瘍径が大きく腸管腔内への腫瘍の発育も顕著であることが多い.本例の如く壁外性にのみ著明に発育する例は特異的であった.また,瘻孔形成も十二指腸瘻もしくは空腸瘻のことがほとんどであり,回腸瘻はまれであった.

索引用語
mucinous carcinoma, colon cancer, extramural growth

日消外会誌 34: 505-509, 2001

別刷請求先
伊藤 忠雄 〒602-0841 京都市上京区河原町通広小路上ル梶井町465 京都府立医科大学消化器外科

受理年月日
2001年1月31日

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