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第34巻 第6号 2001年6月 [目次] [全文 ( PDF 104KB)]
症例報告

胆嚢内分泌細胞癌術後,多発性肝転移に対し肝動注化学療法が有効であった1例

長谷 龍之介, 原 敬志, 武山 聡, 沼田 昭彦, 平 康二, 子野日 政昭, 伊藤 紀之, 神田 誠, 加藤 紘之**

市立旭川病院外科, 同 病理, 北海道大学大学院医学研究科癌医学専攻癌制御医学腫瘍外科**

 症例は64歳の女性.背部痛を主訴に近医受診.腹部超音波検査施行し胆嚢底部から体部にかけて壁の肥厚を認め,胆嚢癌の疑いにて当院紹介となった.CT,ERCP にて胆嚢底部から体部に壁の肥厚を認め胆嚢癌と診断し,膵頭十二指腸切除,肝 S4a,S5切除,横行結腸合併切除術を施行した.免疫組織化学染色検査,電子顕微鏡検査から内分泌細胞癌と診断した.術後2か月で退院し,外来 follow していたが術後3か月目の経動脈性門脈造影下 CT(CTAP)で多発性肝転移を認め,FAM(5-Fu+EPI+MMC)によるリザーバー肝動注を2クール施行したところ肝転移巣は消失した.術後1年目に全身性骨転移をきたし死亡した.胆嚢の内分泌細胞癌は本邦19例のみのまれな疾患であり早期より転移をきたす予後不良の疾患である.肝転移に対し化学療法が奏功した報告はなく,試みる価値のある治療法であると考えられた.

索引用語
endocrine cell carcinoma, gallbladder cancer, hepatic artery infusion

日消外会誌 34: 600-604, 2001

別刷請求先
長谷 龍之介 〒070-8610 旭川市金星町1-1-65 市立旭川病院外科

受理年月日
2001年2月28日

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