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第34巻 第6号 2001年6月 [目次] [全文 ( PDF 94KB)]
症例報告

脾過誤腫の1例

安藤 拓也, 榊原 堅式, 辻 秀樹, 西脇 巨記, 水野 幸太郎, 安藤 重満, 三宅 忍幸, 田代 和弘**

トヨタ記念病院外科, 同 消化器内科, 同 病理**

 まれな疾患である脾過誤腫の1例を経験したので報告する.
 症例は47歳の男性.超音波で脾臓に2個の高エコー腫瘤を指摘された.2個の腫瘤は CT で造影効果を認める低吸収域像,MRI ではT1強調像で等信号,T2強調像でやや高信号,血管造影で腫瘍濃染を呈した.フチン酸シンチにて集積亢進を認め脾過誤腫と診断した.患者の希望により,脾臓摘出術を施行した.径約5cm の暗赤色の腫瘤を2個認め,病理組織検査ではいずれも赤脾髄型の脾過誤腫と診断された.脾過誤腫はまれな疾患であり本邦では自験例を含めて47例の報告がみられるにすぎない.構成する組織成分の多寡により多様な画像所見を呈するといわれているが,組織型別に画像所見を検討すると,赤脾髄型および混合型は T2強調像で等または高信号,血管造影で hypervascular であることが多く,線維型はT2強調像で低信号,血管造影で hypovascular であることが多い.

索引用語
splenic hamartoma, pulposal type, Tc-99m Phytate scintigraphy

日消外会誌 34: 619-623, 2001

別刷請求先
安藤 拓也 〒517-0703 三重県志摩郡志摩町和具1066 前島病院外科

受理年月日
2001年3月28日

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