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第34巻 第9号 2001年9月 [目次] [全文 ( PDF 59KB)]
症例報告

S状結腸間膜内ヘルニアの1例

十川 佳史, 藤原 英利, 山崎 満夫, 岡本 大輔, 阪倉 荘平, 富吉 浩雅, 大柳 治正

若草第一病院外科, 近畿大学医学部第2外科

 症例は65歳の男性で,下腹部痛,嘔吐を主訴に当院入院となる.開腹歴,外傷の既往はなかった.腹部単純X線検査,CTで小腸の拡張像をみとめ,イレウスの診断でイレウス管留置による保存的治療を行うも症状は軽快せず,イレウス管からの造影で回腸に狭窄をみとめ,発症後11日に内ヘルニアの診断で開腹手術となった.開腹すると回腸末端部より60cmの回腸が3×2cmのS状結腸間膜右葉の漿膜欠損部より間膜内に嵌頓しておりS状結腸間膜内ヘルニアと診断した.周囲を切開することにより腸管の切除を要せずに整復することができ,ヘルニア門は縫合閉鎖し手術を修了した.術後の経過は順調で14日目に退院となった.S状結腸間膜の漿膜欠損に起因した内ヘルニアはまれであり,このうちS状結腸間膜内ヘルニアは本邦では本例が15例目であった.

索引用語
Intramesosigmoid hernia, internal hernia, ileus

日消外会誌 34: 1461-1465, 2001

別刷請求先
藤原 英利 〒579-8056 東大阪市若草町1-6 若草第一病院外科

受理年月日
2001年4月25日

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