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第34巻 第11号 2001年11月 [目次] [全文 ( PDF 86KB)]
症例報告

CT,超音波検査および食習慣より術前診断しえた柿結石による腸閉塞の1例

内田 一徳, 小川 喜輝

因島市医師会病院外科

 症例は55歳の女性.1988年6月膵頭部癌で膵頭十二指腸切除術(Child法)をうけ,以後再発なく12年間経過した.1999年12月下旬,嘔吐,腹痛が出現し当科受診.腹部Xpにてニボーを認め腸閉塞の診断で入院した.保存的加療で症状は一時軽快したが,再度嘔吐,腹痛が出現し,CTにて小腸内に海綿状腫瘤を認めた.腹部超音波検査で,腸管内に音響陰影を伴う結石を確認した.柿多食の病歴から,柿結石による腸閉塞の術前診断で開腹術施行した.術中所見では,屈曲した腸管内に,はまりこむように黒褐色,鶏卵大の異物を認め,腸切開の上,摘出した.摘出結石の成分分析は,タンニンが98%以上の柿結石であった.術後1年6か月経過した現在も腸閉塞は来さず経過は良好である.

索引用語
diosphyrobezoar, ileus, preoperative diagnosis

日消外会誌 34: 1635-1639, 2001

別刷請求先
内田 一徳 〒722-2211 因島市中庄町1962 因島市医師会病院外科

受理年月日
2001年7月30日

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