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第35巻 第1号 2002年1月 [目次] [全文 ( PDF 123KB)]
症例報告

肝嚢胞に隣接して発生し 胞内容液と血清CEAが異常高値を示したS状結腸癌肝転移の1例

今井 寿, 足立 泰, 太田 博彰, 佐治 重豊

足立病院外科, 岐阜大学第2外科

 73歳の女性が上腹部痛で来院し,精査結果,S状結腸癌と血清CEAの異常高値(19.5ng/ml)および腹部超音波検査で肝右葉に径10cm大の嚢胞を指摘され,1999年4月30日,結腸切除術を施行された.病理診断は壁深達度seの中分化型腺癌でリンパ節転移は陰性であった.術後低下した血清CEAが再上昇し,CTで肝嚢胞頭側の腫瘍と,それによる嚢胞の圧排変形が見られた.試験穿刺した結果,内容液CEA値は38,900ng/mlで,腫瘍生検で中分化腺癌が確認され,2000年3月25日に肝右葉切除を施行した.病理組織学的に肝割面でS8領域に6×5cm大の腫瘍が肝嚢胞を圧排して存在していたが,嚢胞壁や内部への癌浸潤はみられなかった.術後血清CEA値は漸次低下し,術後6か月目の現在,再発徴候なく元気に生存中である.肝嚢胞内容液のCEA異常高値と肝転移との関連で興味ある所見と思われ,若干の考察を加えた.

索引用語
hepatic metastasis of the colon, giant liver cyst, CEA

日消外会誌 35: 49-53, 2002

別刷請求先
今井 寿 〒651-2113 神戸市西区伊川谷町有瀬696-2 足立病院外科

受理年月日
2001年9月19日

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