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第35巻 第2号 2002年2月 [目次] [全文 ( PDF 131KB)]
原著

大腸側方発育型腫瘍の臨床病理学的特徴と発癌過程に関する検討

山田 治樹1), 飯野 弥1), 藤井 秀樹1), 江口 英雄2), 長谷川 博雅3), 松本 由朗1)

山梨医科大学第1外科1), 上野原町立病院外科2), 松本歯科大学口腔病理3)

 目的:大腸側方発育型腫瘍(LST)31症例31病変を対象とし,その臨床病理学的特徴とβ-カテニン,p53蛋白の発現ならびにマイクロサテライト不安定性(MSI)の解析から,その腫瘍化と発癌の過程を検討した.結果:LSTを顆粒均一型(G-H群),結節混在型(G-N群),非顆粒型(NG群)に分類した.腫瘍径はG-H,G-N群がNG群に比べ有意に大きかった.担癌率はG-N,NG群がG-H群に比べ有意に高く,とくに,NG群は腫瘍径が20mm以下で全例が癌であった.p53蛋白の発現率は異型度が増すにしたがい高くなったが,β-カテニン蛋白は異型度にかかわらず高い発現率を認めた.また,MSI-H(high)症例は認めなかった.結語:1)NG群は生物学的悪性度が高かった.2)LSTの腫瘍化にβ-カテニン蛋白の関与が考えられた.3)LSTの発癌過程は主にLOH型に準じた経路が示唆された.4)LSTは単一の疾患概念とは考えられなかった.

索引用語
colorectal laterally spreading tumor, β-catenin protein, p53 protein, microsatellite instability

日消外会誌 35: 135-143, 2002

別刷請求先
山田 治樹 〒409-3898 山梨県中巨摩郡玉穂町下河東1110 山梨医科大学第1外科

受理年月日
2001年10月31日

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