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第35巻 第2号 2002年2月 [目次] [全文 ( PDF 103KB)]
症例報告

憩室炎に起因したS状結腸子宮瘻の1例

古川 祐介, 中山 伸一, 河田 光弘, 佐藤 直夫, 今西 宏明, 上妻 達也

横浜船員保険病院外科

 結腸憩室炎に起因したS状結腸子宮瘻を経験したので報告する.症例は69歳女性で,主訴は体重減少と便性帯下.原因不明の食欲低下により約1か月に20kgの体重減少を認めた後,便性帯下が出現し近医受診.注腸造影X線検査にてS状結腸の狭窄と膣との瘻孔を指摘され当科紹介受診.注腸造影X線検査,腹部CTにて悪性腫瘍の子宮,膀胱浸潤が疑われたが大腸内視鏡,MRIの矢状断にて腫瘍性病変は認められず,憩室炎に起因したS状結腸子宮瘻と診断し,S状結腸切除,子宮,両側付属器切除術を施行した.切除標本ではS状結腸に多発する憩室と穿孔部を2か所に認め,子宮頸部前壁に瘻孔を認めた.病理組織検査では憩室は仮性憩室で,漿膜下に達した憩室底部では膿瘍を形成していた.S状結腸憩室症は増加傾向だが,結腸子宮瘻はまれな病態であり,本邦報告8例に自験例を加えて報告する.

索引用語
diverticulitis, colouterine fistula

日消外会誌 35: 209-213, 2002

別刷請求先
古川 祐介 〒240-8585 横浜市保土ヶ谷区釜台町43-1 横浜船員保険病院外科

受理年月日
2001年10月31日

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